(ブルームバーグ):電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、四半期ベースの自動車販売が今年初の増加となった。中国のEV補助金拡大による追い風を受けたが、投資家の期待には届かなかった。

2日の発表によると、今年7-9月(第3四半期)の納車台数は46万2890台と、前年同期比6.4%増。ブルームバーグが追跡するアナリストの予想は約46万3900台だった。

ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は「テスラ株には今朝方、一定の圧力がかかるだろう。さらなる納車台数を期待していた投資家が同社株を手放すためだ」とリポートで指摘した。

同日の米株式市場でテスラの株価は一時6.4%安。今回の納車台数発表までの8週間に35%上昇していた。

 

中国政府は古い車からEVへの買い替えを奨励する補助金を倍増。世界最大のEV市場である同国での需要を喚起した。こうした中、テスラが10月10日にロサンゼルス近郊で開催するイベントへの期待は高まっている。同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はこのイベントで自動運転車のプロトタイプ(試作品)を発表する予定だ。

「これは歴史に残る出来事になるだろう」とマスク氏は先週、自身が所有するソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に投稿した。

原題:Tesla’s First Quarterly Sales Gain This Year Comes Up Short (2)(抜粋)

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