10月1日から食品を中心に2911の品目が値上げとなります。帝国データバンクによりますと、食品の値上げは今年最多となりました。要因は原材料高騰の長期化です。具体的には酒類・飲料は1362品、ハムやソーセージなどの加工品も2割程度が値上げ、チョコレートなど菓子も値上げになります。こうした中でも、大幅に値上げされるのが「郵便料金」です。消費税率の引き上げ時を除くと30年ぶりの値上げとなります。

記者リポート
「値上げラッシュが続く中、はがきをはじめとした郵便料金も10月1日から値上げが始まりました」

衣替えと同時に訪れた「値上げラッシュ」。郵便料金は、はがきが年賀はがきも含めて現在の63円から85円に。レターパックも最大で80円値上げされます。

日本郵便東北支社によりますと、郵便料金の見直しにはオンライン化に伴う郵便物の需要の減少や運送コストの上昇などが背景にあるといいます。消費税率の引き上げ時を除くと郵便料金の値上げは実に30年ぶりです。

利用客
「年賀状は、主人も枚数を絞ろうと言っているので、10人に出していたけど5人くらいになってしまうとか、値上げの影響はあると思います。かなり上げ幅が大きいので影響ないということはない」
「普段、はがきは出さないので値上げするんだ~って感じ。値上げは特になにも思わない」
「年賀状は出さないですね。LINEで正月に友達と会話するだけで終わっているので年賀状を書く時間もないですし…」

仙台市青葉区で化粧品販売の会社を営む平賀ノブさんです。店の客を中心に年賀はがきも含めて年間3000枚のはがきを出している平賀さん。毎年、受け付け初日に年賀はがきを投函。50年以上、受け付け初日に投函しています。

有限会社ひらが 平賀ノブ代表取締役
「はがきは手軽に皆さんに読んでいただける親しみがある商品だと思います」

はがきを出すときは、手書きのメッセージを必ず添えるという平賀さん。デジタル化やペーパーレス化が進む時代だからこそ、はがきに温かみを感じてもらえると話します。今回の郵便料金の値上げについては。

有限会社ひらが 平賀ノブ代表取締役
「痛いです。やっぱり悲しいですよね。特に字を書くということ自体がもうそんなにない時代ですから。それほど売り上げが上がる時代ではないですし、特に小売業は低迷していますし。大企業は別ですけど…」

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