(ブルームバーグ):米フォード・モーターは、電気自動車(EV)の購入者に対し、家庭用充電器を無料で提供するほか、その設置費用も負担する。販売押し上げならびに、自動車の購入希望者の間で広がる航続距離への不安の解消を目指す。
フォードの幹部は記者団とのブリーフィングでこのインセンティブ(販売奨励策)について、10月1日に開始し、年末まで実施されると述べた。同社のEVである「マスタング・マッハE」、ピックアップトラック「F150ライトニング」、バン「Eトランジット」の3モデルが対象。
消費者は長距離走行時のバッテリー切れに不安を抱いており、それがEV購入をためらう主な要因となっている。今回のインセンティブは、そうした消費者の懸念に対応するための新たなアプローチとなる。フォードの調査によるとEV充電の80%余りが家庭で行われており、購入者の車庫に充電器を設置することで夜間に充電できる環境を整え、航続距離に対する不安を解消したいと同社は考えている。
このプロモーションの期間にフォードのEVを購入ないしリースした人は、通常であれば1310ドル(約18万7000円)する充電器が無料で提供されるほか、設置コストも無料となる。充電器の設置費用は1000ドルを超えることもある。アパートなど家庭用充電器を設置できない住環境の場合は、フォードはディーラーを通じて購入者に2000ドルの現金を提供する。
原題:Ford Offers Free Electric Vehicle Chargers in Bid to Boost Sales(抜粋)
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