食欲の秋、できれば安くおいしいものを食べたいですよね。そこで高級和牛を半額以下で販売する店を発見。安さの秘密に迫りました。
■500円の限定弁当 開店前から長い列
きれいなサシが入った霜降り和牛。宮崎牛の最高ランク「A5等級」のサーロインステーキです。
デパートなどの相場では100グラムあたり2000円から3000円で売られているといいますが、全国に23店舗ある肉の直売所では相場の半額以下、100グラム735円。毎日、数量限定で特売を行っています。
買い物客
「特売のサーロインステーキ。子どもの誕生日用に買った」
家族のために買った和牛は他にも…。
買い物客
「お目当ての…ゲットしました。安い」
約500円の宮崎牛焼肉弁当。
買い物客
「めちゃくちゃ楽しみにしていた。(買えて)良かった」
この激安和牛弁当を求め、開店前から店の前には最後尾が見えないほどの大行列が。
山盛りになった宮崎牛A5等級の切り落とし肉をフライパンへ豪快に投入。九州のしょうゆをベースにした特製の甘辛いタレを絡めて炒めたら、ご飯の上にたっぷりと乗せて完成。
「宮崎牛A5等級焼肉弁当」です。通常は税抜980円のところ、毎月29日の「肉の日」には半額の490円で限定200個を販売しています。
■高級和牛 激安価格の秘密は?
密着取材すると、あっという間に100人以上が集まります。
開店1時間半前に来た人
「(Q.家族は何と?)『必ずゲットしてこい』と」
午前10時オープン。すると、かごを取るなり、入り口のすぐ目の前にある売り場で焼肉弁当を受け取ります。一番乗りでゲットした男性はカメラに向かって“どや顔”。
制限は1人2個まで。ほとんどの人が2個買っていきます。
開店からわずか22分で和牛焼肉弁当200個が完売。
開店1時間半前に来た人
「(Q.(お弁当)買えた?)無事に買えました、4つ。これで家族にちゃんと持って帰れます」
早速、お昼ご飯に…。
娘(4)
「(Q.どうですか?)おいしい」
500円の和牛焼肉弁当に舌鼓。さらに…。
娘
「どれにしようかな」
夕ご飯は直売所の和牛で焼肉パーティー。“安い高級和牛”で家族団らん、幸せなひと時。
息子(8)
「うん、うまい」
本来、高級である最高ランクの和牛を安く味わうことできる訳は…。
あんずお肉の工場直売所 野口正彦東京支社長
「通常、牛肉の仕入れは東京では東京芝浦市場で毎日のせりがある。同じグレードの牛肉を買おうとすると毎日、相場が乱高下する。高い時もあれば安くなる時もある。でも我々が購入しているのは宮崎県の農家、経済連を巻き込んで一緒に販売していこう。日本でも世界に向けて販売していこうと。グローバルな視野に立って考えているから、仕入れ価格は一定」
宮崎牛を国内外にアピールするために産地と協力。仕入れ価格を安定させることで安くできるといいます。
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