10月1日からはがきや封書などの郵便料金が一斉に値上げされます。岡山市の郵便局では大幅な値上げを前に駆け込み客の姿も見られました。

(戸田奈沙記者)
「はがきが63円、封書が84円、この料金で送ることができるのはきょう(9月30日)が最後。窓口には値上げ前に郵送を済ませようと駆け込みで訪れるひとの姿も見られます」

10月1日から値上げされる郵便料金。はがきが63円から85円、封書が84円から110円となり、封書の値上げは消費税率の引き上げを除き30年ぶりです。また追跡サービスで郵便物の配達状況を確認できるレターパックも最大で80円値上げされます。

(駆け込み客は…)
「駆け込みで来た。弟に安産のお守りやお菓子を送る。明日から郵便料金が上がるのできょうのうちに出さないと」

駆け込み客のなかには懸賞はがきを持つ人も。

(駆け込み客は…)
「15枚あるので(新料金と)約300円違う。今までも値上げはあったが(今回は)上がり幅が大きい」

大幅な値上げの背景には深刻な郵便離れがあります。

(岡山中央郵便局総務部 板谷一成部長)
「昨今のデジタル化の進展などにより郵便物の数は2001年をピークに大きく減少している。一方で人件費、燃料費の上昇、営業費用の増加は見込まれている」

SNSの普及や請求書のペーパーレス化などからピーク時には260億通以上あった郵便物が2022年度には144億通とほぼ半減。郵便局は安定的なサービスを維持するためとして値上げに理解を求めています。

現在のはがきやレターパックは差額の切手を貼れば使うことができるほか、ポストの場合は10月1日最初の収集時間までに投函すれば現在の料金で郵送できるということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。