信州大学の堂免一成特別特任教授の水素エネルギーに関する研究が、イギリスの学術賞を受賞しました。「ノーベル賞級の研究」と評価される賞で、今後、実用化へ向け、長野県内で実証試験も行われます。

信州大学・堂免一成特別特任教授:
「世界中にクリーンなエネルギーを十分に供給できるようになるというのが私の最終的な夢」

触媒学が専門の信州大学の堂免一成特別特任教授。水素に関する研究で、9月、イギリスの学術賞「クラリベイト引用栄誉賞」を授賞しました。

論文の引用回数などから「ノーベル賞級の研究」と評価する賞で、ips細胞で知られる山中伸弥さんなど多くの受賞者が、その後、ノーベル賞に輝いています。

堂免教授が40年にわたり研究してきたのは太陽光と水で水素エネルギーを作る仕組みです。こちらのパネルには光を吸収する微粒子「光触媒」が塗られていて、光があたると水素が発生し、二酸化炭素を排出せずにエネルギーをつくり出すことができます。

信州大学・堂免一成特別特任教授:
「地球温暖化で問題になる二酸化炭素の発生(を抑える)ですとか、化石燃料、石油・石炭・天然ガスは枯渇していくが、半永久的に使えるエネルギー問題に貢献できる」

課題は大量生産と低価格での実用化です。今後、飯田市と松本市に「実証タウン」を整備し、実証試験を行っていく方針です。

信州大学・堂免一成特別特任教授:
「コストが安い水素を大量につくれると社会に対して非常にインパクトがある。われわれは非常にラッキー、同じ長野県内で実証試験ができるということに感謝しています」

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