10月は値上げラッシュになりそうです。食品だけでなく、薬も例外ではありません。少しでも出費を減らす工夫を聞きました。

■10月値上げ 生活守る工夫は?

70代の人
「少しでも節約して、なるべく食べない方がいいのかな」

 値上げ対策は安い店での“まとめ買い”だという女性は…。

まとめ買いで値上げ対策をする人
「ほんとすごいと思います。どこよりも安い、国産の豚肉は。本当にありがたい」

 値上げ対策にはアプリのクーポン使用も効果的です。

クーポンで値上げ対策をする人
「クーポンを確認して食べたいものを買っていこうかなと」

 帝国データバンクによりますと、10月の値上げは2911品目と今年一番の値上げラッシュになる見込みです。

 食品別では「酒類・飲料」が最多で、ハムやソーセージなどの加工食品も多く値上げされます。

 値上げが続くなか、ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」では、クーポンの配布や会員価格の値下げを行っているといいます。

 さらに会員用のアプリはクーポンだけでなく、ポイントも…。

60代の人
「チャージを毎月1万円するとポイント還元が良い」

 一方、10月からは一部の薬で自己負担額が増えます。後発医薬品のジェネリック薬がある先発医薬品を希望した場合、特別料金がかかるのです。

先発薬を服用している人(85)
「まぁしょうがないけど…相当、上がるの?」

薬剤師
「ただ、患者さんの方でジェネリックに変えるって選択もできる」
先発薬を服用している人
「いいよ。いくら上がっても」
薬剤師
「分かりました。先発品で来月もご用意しますね」
先発薬を服用している人
「酒が少なくなる…」

 ジェネリック薬に変えるかどうか、医師に相談するそうです。

 一方、住宅ローンの変動金利も上がります。大手銀行が0.15%引き上げるというのです。すでに借りている人も対象になる、この0.15%。

 月の支払いにすると、いくらになるか計算しました。

■住宅ローン返済額 いくら増える?

 来月1日から三菱UFJ、三井住友、りそな、三井住友信託が変動型住宅ローンの基準金利を0.15%引き上げます。

 みずほ銀行もすでに契約している利用者に対しては同様に金利を引き上げますが、10月に新たにローン契約を結ぶ利用者に対しては、これまでの金利を据え置きます。

 専門家によりますと、例えば3500万円を35年ローンで借りていた場合、基準金利が0.15%上がると月々の返済額は2300円、年間で2万7600円増えるといいます。


 しかし…。

 すでに契約している人は早ければ12月から返済額が増えますが、多くの利用者には基準金利よりも利率が低い優遇金利が適用されていて、影響は限定的とみられています。

 また、専門家はこう指摘します…。

住宅ローン比較診断「モゲチェック」 塩澤崇取締役COO(最高執行責任者)
「多くの銀行で5年ルールというのを適応していて、金利が今回のように上がっていった場合、急にはお金を用意できないという人もいる可能性があるので、5年間は毎月返済額は据え置きますという運用をしてくれる」

 ただし、注意が必要だといいます。

住宅ローン比較診断「モゲチェック」 塩澤崇取締役COO
「6年目以降は毎月、返済額が上がってしまうので、その間に準備をして下さいということ」

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