大手銀行5社は来月1日から変動型住宅ローンの基準金利を引き上げると発表しました。ただ、一部の銀行は最優遇金利を据え置くなど、新たな利用者獲得へ差別化を図っています。
三菱UFJ、三井住友、みずほ、りそな、三井住友信託の大手銀行5社は、来月1日から適用される変動型住宅ローンの基準金利を前月から0.15%引き上げて2.625%とします。
引き上げは約15年から17年ぶりとなります。
ただ、三菱UFJとみずほは利用者の収入などに応じて金利を割り引く最優遇金利については前月から据え置くなど、他3社との差別化を図っています。
金利を据え置けば銀行がかせぐ利益は減ることになりますが、新たに獲得した住宅ローンの利用者に資産運用を提案することなどで新たな収益につなげる狙いもあります。
日本銀行の利上げで「金利のある世界」が戻ってきたことによって今後、大手銀行各社の住宅ローンを巡る競争が激しくなりそうです。
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