ヤマト運輸は10月1日から、旅行の際に荷物をホテルや空港に送る際の伝票をスマホで簡単に作成できるツールを全国の観光施設へ提供します。
利用者は、専用のWEBサイトを通じて、届け先・氏名・電話番号・希望の届け日などを入力。
そうするとQRコードが発行され、それを機械にかざすと伝票が発行される仕組みとなっています。
複数の荷物を送る場合も、1つのQRコードで複数枚の伝票が作成できます。
またホテルや空港などの施設へ送る際は、住所を書かずとも電話番号の入力で施設の選択ができ、これまでより記入する時間を短縮できます。
日本語のほか英語にも対応していて、これまで届け先の住所を日本語で書くことが困難であったインバウンド客の利用を見込みます。
観光客の利便性向上とホテルなどの受付スタッフの業務の軽減が狙いです。
政府観光局によりますと、訪日外国人の推計は8月293万人で、前の年の同じ月と比べて36%増加していて、7カ月連続で月ごとの過去最多を更新しています。
近年は大きな荷物が公共交通機関の利用を妨げるなど、観光客の増加に伴う荷物の問題が「オーバーツーリズム」の一因として表面化しています。
ヤマト運輸はオーバーツーリズムの問題解決に2023年11月から一部のホテルで実証を進め、一定の効果が確認できたことから全国で導入することを決めました。
ヤマト運輸は、2024年度末までに導入を全国約500カ所に広げ、対応言語を英語以外にも増やしていく方針です。
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