(ブルームバーグ):動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国のバイトダンス(字節跳動)が、108億ドル(約1兆5500億円)の融資契約を締結する見通しであることが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。日本を除くアジアにおけるドル建て企業向け融資として史上最大になる。

関係者によると、この融資には国際的な銀行と中国の銀行およびその支店、合わせて約20の金融機関が参加する。

字節跳動は米国で厳しい監視下に置かれており、TikTokの売却を迫られている。一方で、本国では人工知能(AI)を巡る競争で後れを取っている。

それでも、当初の借り入れ目標の95億ドルを上回る申し込みがあり、逆風にもかかわらず銀行が依然として同社への融資に意欲的であることが示された。

字節跳動はコメント要請に直ちには応答しなかった。

シティグループ、ゴールドマン・サックス、JPモルガンが融資を取りまとめた。期間は3年で、最長5年まで延長できる。借り入れた資金の一部は2021年に確保した50億ドルのデュアルトランシェファシリティーの借り換えに充てられる。

原題:ByteDance to Sign $10.8 Billion Corporate Loan in Asian Record(抜粋)

--取材協力:Zheping Huang.

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