去年、大分市の踏切で男性が列車にはねられ亡くなった事故について国は26日、事故の調査結果を公表しました。
事故が起きた遮断機や警報器がない踏切については「安全のため廃止するのが望ましい」としています。
去年11月、大分市木佐上にあるJR日豊本線の踏切で68歳の男性が列車にはねられ、亡くなりました。
この踏切は遮断機と警報器のない「第4種踏切」でした。
国の運輸安全委員会は26日、事故の調査結果を公表しました。
事故の原因については死亡した男性が列車の接近に気付いていなかった可能性があるとしました。
県内に26か所ある第4種踏切については安全のため廃止するのが望ましく、廃止出来ない場合は遮断機や警報器を整備して「第1種踏切」にするよう求めています。
総務省の調べでは第4種踏切は第1種踏切に比べ1.7倍も多く事故が起きているといいます。
26日に改めて事故現場を訪れてみると‥
◆刀祢優月記者
「1年前事故があった踏切。事故当時こちらの杭は錆びて色がはがれていたのですが事故を受けてJR九州は色を塗りなおし踏切を分かりやすくした」
事故当時と比較すると踏切を認識しやすいよう黄色と黒の塗装がされていました。
ただ、遮断機や警報器はないままです。
◆地域住民
「危険だと思う。このまましていたらまたいつか事故があるなとは言っている」
“生活道路”として利用されているこの踏切、地元の人も危険を感じていますが・・
◆地域住民
「 病院に行くにもここ(踏切) を歩いて出た方が近い/(廃止するなら)道を作ってくれるか踏切をどこか移転してください」
死亡事故も起きている第4種踏切。
JR九州は廃止に向けて自治体や地元住民と協議を続けていますが利便性などの面からなかなか進まないのが現状です。
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