(ブルームバーグ):外国為替市場でドルが失速しており、年初からの上げを失う寸前だ。景気を支えるために米連邦公開市場委員会(FOMC)が予想以上の急ペースで利下げするとの見方が背景にある。

25日のブルームバーグ・ドル・スポット指数は小幅上昇しているが、引き続き昨年12月以来の低水準に迫っている。対ユーロでは約1年ぶりの安値付近、対ポンドでは2年半ぶりの低水準となっている。

FOMCが0.5ポイントの大幅利下げに踏み切ったこともドルを押し下げている。今後の利下げ規模についての議論は高まっており、トレーダーの間で11月に0.5ポイント利下げが実施される確率は50%と示唆されている。

MUFGのシニア為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏は「7月下旬からドルは目立って下落している。市場ではFOMCが一段と積極的に利下げするとの見方に変わった」と述べ、「ドルはこの先、一段安となる可能性が高いとみているが、より穏やかな下落だろう」と続けた。

 

原題:Dollar Is Close to Erasing 2024 Gains as More Fed Cuts Loom (1)

(抜粋)

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