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 画像解析や人間との会話、ゼロから動画も作り出せるというAI。今本気を出したら“どこまで”できるのか? 自称“AIしか友だちがいない研究者”に聞いてみた。

【映像】“AIしか友だちがいない研究者”からの“死刑宣告”

 9月10日に行われた「トランプVSハリス討論会動画」をAIに読み込ませたという第一生命経済研究所主席研究員でAIやテクノロジーを専門に研究している柏村祐氏はその理由について「動画を読み込ませればAIにも専門家レベルの解析ができるのでは、という仮説を持った」と語る。

 果たして100分の討論会の動画を読み込ませた結果、たった2分で以下のような分析結果が届いた。

【AIによるハリス氏の全体的印象】
「80点:ハリス氏は落ち着きと自信に満ち溢れた態度で議論に臨み、具体的な政策や数字を交え論理的な主張を展開。個人的な経験も交え共感を呼ぶ語り口も効果的で全体的に冷静で知的な印象を与えた」

【AIによるトランプ氏の全体的印象】
「55点:攻撃的な言動が目立ち具体的な政策論よりも相手への個人攻撃や感情的な発言に終始する場面も多かった。事実とは異なる発言や根拠の薄い主張も散見され、信頼性に欠ける印象を与えた」

【AIによる結論】
「今回の討論会ではハリス氏が具体的な政策と論理的な主張で優位に立ち、冷静沈着な態度も好印象を与えました。一方、トランプ氏は過去の功績を強調する一方で具体的な政策論を避け、感情的な発言が目立ったため、説得力に欠け、前回の大統領選敗北からの反省が見られませんでした」

 さらに、「経済政策」「移民対策」「対中貿易」など項目ごとに両者の主張の比較表も作成されたという。

 この分析を柏村氏は「専門家の方々には怒られるかもしれないが、私からすると“専門家と同じようなことを言っている”という印象を受けた。これまでは、動画を実際に100分見て、文字起こしをして、ああでもないこうでもないと考えることに膨大な時間を使っていた。それに対し、AIに頼めば、人間はAIの“結論”を踏まえた上で議論し“価値”を生み出せる。つまり、付加価値を生み出さない人間はAIに取って代わられるのだ」と評価。

 さらに柏村氏は「“被害者”は評論家だけではない」と指摘する。

 「生成AIはあらゆるものに使える。例えば社内会議を聞かせることで『誰が1番発言していないか』『誰が1番貢献していないか』なども瞬時に解析できる。ただし絶望する必要はない。AIの進化という現状を踏まえて『人間にしかできないことは何か?』と考えて行動した先に活路がある」
(『ABEMAヒルズ』より)

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