牛丼チェーン各社が相次いでカレーをリニューアル。そのわけは。

ゼンショーグローバルファストHD 営業企画部 寺田健吾部長
「この度発売する新カレーをわかりやすく表現すれば、ずばり“おうちカレー”です」

すき家が来月から投入する新たなカレー、その特徴は…

記者
「マイルドでほのかにフルーツ・野菜の甘みが口に広がっていきます。どこかしら懐かしさを感じる味です」

新商品は、りんごやサツマイモなどを使った甘口に。子どもでも食べやすくし、ファミリー層の来店を強化します。

辛口ソースで味変も可能、今までのファンも逃しません。価格も据え置きます。

ゼンショーグローバルファストHD 営業企画部 寺田健吾部長
「(試作)年数については1年以上かけて、カレーでいうと過去最長の試作を繰り返した」

すき家の看板を見てみると、牛丼と並んでカレーの文字。牛丼チェーンにとってカレーは主力商品です。

松屋では今年7月、物価高を背景に牛丼などを一斉値上げしましたが、カレーは値下げ。そのためにビーフカレーからチキンカレーに変えました。

吉野家も5月にカレーをリニューアル。あさってから女性客をターゲットにした新商品を発売します。

なぜ各社がカレーの新商品をいそぐのでしょうか。

フードアナリスト 重盛高雄氏
「牛丼という商品で勝負をしていくと、なかなか優劣がつけづらい」

特徴あるカレーで他社と差別化し、子どもや女性などの新たな客層を獲得する狙いです。

そして、もう一つが人手不足対応です。

フードアナリスト 重盛高雄氏
「(カレーは)基本はレトルトやチルドが主流になりますので、温めてご提供すればよい。オペレーションも楽だし、早く提供できるカレーという商品が注目されている」

物価高や人手不足を乗り越えられるのか。カレーをめぐる戦いは続きます。

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