求人おきなわ(那覇市、新垣盛亮社長)は18日までに、求人情報誌・サイト「Agre(アグレ)」に掲載した求人の募集時賃金を集計した「平均賃金データ2024」を発表した。調査した13業種の23年度の平均月給は前年度比2・3%(4450円)増の19万4462円。時給は前年度比4・1%(40円)増の1005円で初めて1千円を超えた。月給、時給ともに過去最高となった。
全業種の平均月給は「18万円台」が最多の16・4%だったが、前年度比1・1ポイント減で、「20万円台」は14・8%で同1・7ポイント増と上昇傾向にある。
次いで「17万円台」は11・5%、「16万円台」は11・4%でいずれも全体に占める割合は減少した。
業種別では「建設関連」が最も高い21万6575円だった。コロナ前の好景気で建設需要が高まっていた20年度に23万円台と高騰し、翌21年度にコロナで落ち込んだものの、22年度以降に経済が回復するのに合わせ増加傾向にある。
2番目には「飲食関連」が20万8043円。建設と同様に21年度で落ち込んだ後は増加を続けている。
時給では50円区切りで見ると「900~950円未満」が24%で最も多く、100円区切りでは「900~1千円未満」の37・8%が最多だった。23年度は10月から適用された県内最低賃金が896円で、前年度から43円引き上げられた。
調査は23年4月から24年3月に掲載した13万5855件の求人を分析。データはキャリア教育支援として、県内の高校や大学など174校に約2千部を無料で寄贈する。(政経部・銘苅一哲)
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