(ブルームバーグ):19日の債券相場は下落が予想される。米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の0.5ポイント引き下げを決定した。ただ、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げを急がない姿勢を示して米金利は上昇したため、この流れを引き継ぐ。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、FRBの利下げによる不透明要因の払拭やパウエル議長が緩和を急がない姿勢を示したことが「債券相場の重しになる」と指摘。あすに日本銀行の金融政策決定を控えることも投資家の買い手控えにつながりそうだと述べた。
小口氏は日銀の金融政策決定会合について、経済・物価見通しに沿った推移であれば金融緩和を調整していくことを改めて表明すると予想。加えて円高に対する評価や、米国が利下げする中で日銀の姿勢に変化が出るかどうかも注目だと話した。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.835~0.855%(18日は0.82%で終了)、先物中心限月12月物は144円50銭~144円68銭(同144円88銭)。
先物夜間取引で12月物は18日の日中取引終値比25銭安の144円63銭で終えた。
流動性供給入札
- 対象は残存期間5年超15.5年以下
- 発行予定額は6500億円程度
- 三菱UFJアセットの小口氏
- 20年国債や30年国債と比べると金利リスク量としては小さいことから、無難な結果になるだろう
- 備考:流動性供給の過去の入札結果(表)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。