大阪・茶屋町のランドマーク「梅田ロフト」が来年春に営業を終了し移転することになりました。

 大阪市北区茶屋町にある梅田ロフト。1987年に開業した渋谷の1号店に続き、ロフト2号店として1990年4月にオープン。日用品やコスメのほか、キャラクターグッズなど幅広く雑貨を取り扱い、34年間、最新のトレンドを発進し続けてきましたが、梅田・茶屋町での営業を来年の春に終了すると発表しました。

 梅田ロフトや毎日放送の新社屋ができた1990年ごろの梅田・茶屋町は近代的な建物と昔ながらの古い街並みが混在する町でした。

 (茶屋町自治会町・藤原尚志さん(当時))「昔は静かな町でね、このような大きな立派な建物ができてくるなんて夢にも思わなかったしね」

 1992年に竣工した茶屋町アプローズ。漫才を演じる「夢路いとし・喜味こいし」さん。すると鳴り響く警報音。行われたのは観客など約1600人が参加した大がかりな防災訓練。屋上に逃げ遅れた人がいるという想定で、ヘリコプターやはしご車も出動しました。

 2000年代に入ると茶屋町はファッションやカルチャーの発信エリアとして発展していきます。

 「(Q何時から並んだ?)始発なんで5時半です」
 「朝、カラオケに行ってそのままずっと並んでいました」

 2005年には「NU茶屋町」がオープン。開店を前に200人以上が並びました。関西初出店のセレクトショップや午前2時まで営業するワインバーなど75店舗が入る大型商業施設で茶屋町はさらににぎわいました。

 翌年の2006年には英会話教室やレストラン、バーなどが入った「アーバンテラス茶屋町」がオープン。そして、2010年にオープンしたのは、地下1階から地上7階まで約200万冊の本を扱う「MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店」。商業ビルに入る日本最大の書店でした。

 (出版取次業者 2010年)「(Qきょうの本の数はどれぐらい?)ちょっと計算していいですか?…7万冊ぐらい。やりがいがありますね。日本一の本屋さんですから」

 2010年代に入っても「NU茶屋町+」やスポーツメーカー「ミズノ」の旗艦店「ミズノオオサカ茶屋町」がオープンするなど梅田茶屋町の開発は進められてきました。

 一方で…

 (テアトル梅田・木幡明夫支配人 2022年当時)「ただ今をもちまして閉館させていただきます。32年間ご愛顧いただきまして誠にありがとうございました」

 梅田ロフトの地下にあり、関西の映画文化をけん引してきた大阪のミニシアター「テアトル梅田」が2022年に閉館するなど、時代が変遷する中で幕を下ろす施設もありました。

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