来年開催される大阪・関西万博で火星の石が展示されることが17日、正式に発表されました。
会場では、火星の石の一部を触ることができるそうです。
【記者レポート】「こちら都内にある研究施設なのですが、ご覧のように隕石がたくさん並んでるですが、その中でこちら、火星の石というころで、万博で展示されます」
■1970年の大阪万博では宇宙船アポロが持ち帰った「月の石」が展示された
日本の観測隊が南極で見つけた世界最大級の火星の石。
発見した研究者は…
【国立極地研究所 今栄直也さん】「一般的な隕石とは様子が違って、氷の上で、緑ががって見えた。種類は私自身、クエスチョンだった」
発見から20年以上が経ち、大きく注目されることになりました。
1970年の大阪万博では、宇宙船アポロが持ち帰った「月の石」が展示され、大行列に。
人を呼び込む「目玉」となりました。
■「火星の石」はどんな価値が?
【斎藤健経産相】「月を経て、火星を目指す人類の挑戦の方向性を象徴的に示すものであります」
来年の万博で、まさに月の石のオマージュとして展示される「火星の石」。
重さは13キロ、ラグビーボールほどの大きさですが、どんな価値があるのでしょうか。
見つかったのは、2000年11月、南極の昭和基地の近く。
国立極地研究所が調べたところ、およそ1300万年前に火星を離れ、数万年前に地球に飛来した隕石だとわかりました。
水と反応してできる鉱物が含まれていることが確認されていて、火星に水が存在していた証拠や生命の起源に関わる重要な手がかりになるということです。
■火星の石は、万博の全ての期間で一般公開
経済産業省は、火星の石から切り出したかけらも複数展示し、実際に触ることができるようにする予定です。
【大阪府・吉村洋文知事】「月の石と違って、(宇宙で)取ってきたものではないので、どういう展示の仕方をするかは政府で決めるけど、人類が火星に到達する夢・技術・可能性と一緒に展示してくれたらうれしい」
火星の石は、万博の全ての期間で一般公開され、どの場所に展示するかは、検討中だということです。
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