斎藤健経済産業大臣は17日、閣議後の記者会見で、2025年4月に行われる大阪・関西万博で
「世界最大級の火星の石を展示する予定だ」と発表した。
この「火星の石」は2000年11月に日本の南極観測越冬隊によって、昭和基地周辺で採取されたもので、世界最大級の「火星から飛来した隕石」だという。
大きさはラグビーボールほど、重さは約13キロある。
隕石の内部には、水と反応して生成される粘土鉱物が含まれていることが確認されていて、火星に水が存在していた証拠や「生命の起源」に関わる重要な手がかりだとしている。
斉藤大臣は会見で、今回の展示について「万博のテーマである『いのち』に深く関わる展示だ」と述べた上で、「月を経て火星を目指す人類の挑戦の方向性を象徴的に示すものだ」と強調した。
「火星の石」は万博の全期間で一般公開され、隕石の「かけら」については、実際に「触ることができる火星の石」として展示される予定だ。
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