(ブルームバーグ):17日の債券相場は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で大幅利下げに踏み切る可能性が意識され、米長期金利が低下した流れを引き継いでいる。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、今週のFOMCで50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げ観測がくすぶっており、「警戒感から日本の金利にも低下圧力になっている」と説明。ただ、買い一巡後は伸び悩んでいるとして「午後はFOMCや日本銀行の金融政策決定会合を控えて様子見ムードになりやすい」と述べた。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、先週末に自民党総裁選の有力候補の一人である高市早苗氏が金融緩和継続を求めるスタンスを明確にしたことも「国債の売り手控えにつながる」と指摘。日本が祝日だった16日に円相場が対ドルで一時139円台と昨年7月以来の水準まで買われ、輸入物価の低下圧力として意識されることも金利低下材料になりやすいと話した。

 

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