(ブルームバーグ):ドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁は14日、消費者物価の伸びは来年末までに欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%に減速する見通しだが、政策当局者は警戒を緩めてはならないとの見解を示した。

ナーゲル氏は「今年と来年のインフレの情勢を見ると、遅くとも2025年末までにはわれわれの目標に到達すると想定している」とした上で、「だが、残念ながら、エネルギー価格など中央銀行がコントロールできないことはたくさんあるため、われわれが注意を怠ってはならないことも私は知っている」と説明した。フランクフルトで連銀の一般公開日に語った。

 

ECBは12日、今緩和サイクルで2回目の利下げを決定。来年の消費者物価上昇率は平均2.2%、2026年は1.9%との経済予測を確認した。

ナーゲル氏は15日にもこの見通しを再確認。来年末までに2%のインフレ目標を達成できると「かなり確信している」と述べ、12日の利下げはこうした見通しと「一致している」と付け加えた。

それでもインフレについては「われわれが望んでいる状況には達していない」と指摘した。

ECBのタカ派メンバーであるナーゲル氏はインフレについて、過去には「貪欲な獣」のようだったが、現在はもはやそのような表現では語れないと述べた。

原題:Nagel Says Inflation to Hit 2% Goal, ECB Must Stay Focused (1)(抜粋)

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