(ブルームバーグ):米株式市場では人工知能(AI)関連銘柄がこのところ売られているが、各社のファンダメンタルズは依然として堅調であり、今後の金利低下を踏まえれば押し目を買う好機だと、ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクは考えている。

ゴールドマンのファリス・ムラッド氏は「金利低下がITプロジェクトを後押しし、米大統領選挙後には経済政策の不確実性が減り、今後のカンファレンスではAI製品における目に見える進歩も発表されるだろう」と12日付の顧客向けリポートに記した。

同行がまとめるAI関連銘柄の指数は7月10日に付けた今年の高値から11%下落。同指数にはエヌビディア、マイクロソフト、アップル、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズなどが含まれる。

 

今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが行われるとの思惑も、大型ハイテク銘柄から景気敏感株へのローテーションを促している。また直近のハイテク企業の決算では、AIへの支出は投資家が期待していたほどには成果を上げていないことも明らかになった。

ムラッド氏は「AIに対する悲観論は行き過ぎだ」と指摘。「AI銘柄指数は年初来の収益動向に照らせば割安であり、新たな悪材料が出ればさらに下げることになるが、それは考えにくい」とした。

ゴールドマンは、AI関連企業の純利益が今後12カ月でほぼ倍増すると予想している。

原題:Goldman Trading Desk Says It’s Time to Buy the Dip in AI Stocks(抜粋)

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