(ブルームバーグ):中国の住宅価格は8月に下落ペースが若干加速した。中国政府の不動産市場支援策の効果が薄らぎつつあることが示唆された。

国家統計局が14日発表したデータによると、70都市の新築住宅価格(政府支援住宅を除く)は8月に前月比0.73%低下した。下落率は前月の0.65%から加速した。8月の中古住宅価格は前月比0.95%下落。前月は0.8%下げていた。

 

これらのデータはデフレ圧力が経済を一段と圧迫する中、中国政府が不動産不況を抑制できていないことを示す。内需拡大の取り組みは住宅市場の活性化にほとんど寄与していない。政府の成長目標達成は危ぶまれており、エコノミストは追加刺激策が必要だと指摘している。

また不動産価格の低迷が長引いているため、住宅購入予定者はさらなる値下がりを期待して購入を先延ばしにしている。

中指控股(チャイナ・インデックス・ホールディングス)の調査ディレクター、陳文静氏は「新築住宅価格の下落圧力は依然として大きい」とし、「繁忙期の秋でも住宅購入が活発化するのは幾つかの大都市のみだろう」と指摘した。

原題:China Home Prices Drop Accelerates as Stimulus Effects Fade (1)(抜粋)

--取材協力:Tian Ying.

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