2023年にアメリカの投資ファンドの傘下に入った大手百貨店「そごう・西武」が今後の事業計画を発表し、秋田店を含む10の店舗を閉鎖しない考えを示した。古くから愛される百貨店の存続に、利用客から安堵(あんど)の声が上がっている。

「そごう・西武」は2023年9月、セブン&アイ・ホールディングスからアメリカの投資ファンドに売却された。そごう・西武の百貨店は、秋田市の西武秋田店をはじめ全国に10店舗あるが、投資ファンドが地方の店舗を閉鎖し、従業員の削減に乗り出すかが注目されていた。

2022年12月には、秋田市の穂積市長がそごう・西武の当時の社長と面会し、西武秋田店の営業継続と従業員の雇用維持を要望していた。

こうした中、そごう・西武は事業計画を発表し、秋田店など地方の店舗について、当面閉鎖しない考えを明らかにした。

中心市街地のにぎわいの拠点が存続するという一報に、県民からは「ありがたい。そんなに買い物をするわけではないが、やっぱり西武はよりどころなのであった方がいい。ここがないと寂しい」「存続は助かる。ここしか見るところがないからなくなったら困る。電車で来るのでどうしても買い物は駅前になるので」と喜びの声が聞かれた。

なお、そごう・西武は秋田店の従業員を削減せず、働き方を見直すなどして運営の効率化を目指すとしている。

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