11日の東京株式市場で日経平均株価は539円安の3万5619円で取引を終えました。終値として3万6000円を割り込むのは、先月9日以来およそ1か月ぶりです。
東京株式市場は午後に入ってから全面安の展開となり、日経平均株価は一時900円以上値下がりする場面もありました。
日銀の中川審議委員が講演で経済と物価の見通しが実現していくとすれば、「2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現の観点から、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と発言したことをうけ、円相場は一時1ドル=140円台をつけ、今年1月2日以来およそ8か月ぶりの円高水準となりました。
急速に円高が進行したことで、採算の悪化が懸念される自動車などの輸出関連株などを中心に大きく売られたことが株価の重しとなりました。
きょうの夜にアメリカで発表される消費者物価指数の結果によっては、さらに円高・株安が進む可能性もあり、市場では緊張感が高まっています。
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