(ブルームバーグ):10日の欧州株は下落。独高級車メーカー、BMWの低調な見通しを手掛かりに自動車関連株が売られた。また、投資家は米消費者物価指数(CPI)と欧州中央銀行(ECB)の金融政策判断の発表を控えて慎重になっている。

ストックス欧州600指数は0.5%下落。業種別で自動車・部品株指数は3.8%安となった。エネルギー、銀行関連銘柄も安い。一方、不動産や食品・飲料株は上昇した。

欧州債市場ではドイツ債、英国債が6日連続上昇。この日は供給過剰懸念による原油安を背景としたブレークイーブン利回りの低下に反応した。

イタリアの新発30年債には1300億ユーロ(約20兆5000億円)を超える需要が集まった。週内に見込まれる欧州中央銀行(ECB)の利下げを前に、ユーロ圏で最も高い利回り確保しようと投資家の注文が殺到した。

短期金融市場ではECBの利下げ見通しは総じて変わらず。年末までに62ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)が織り込まれている。イングランド銀行(英中央銀行)の利下げ見通しについても年末までに45bpで維持された。

9月10日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:Bunds Edge Higher as Breakevens Drop With Oil: End-of-Day Curves

Autos Lead Decline in European Stocks After BMW Slashes Outlook

(抜粋)

--取材協力:Michael Msika.

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