(ブルームバーグ):米国の学生ローンは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で返済が猶予されていたが、その措置の解除から1年がたち、数百万人の米国人が滞納している。

米政府説明責任局(GAO)が8月に発表した報告書によると、1月末時点で借り手全体の4分の1余りに及ぶ約1000万人の返済が遅延していると推計された。そのうちの約3分の2は3カ月余り遅れており、通常なら深刻な延滞に分類される。

パンデミック後の返済猶予が解除された昨年、学生ローンの返済遅延は信用情報に記載されないという1年間のモラトリアム(一時停止)措置をバイデン政権が命じたため、借り手の信用スコアは現在、打撃を受けることはない。

しかし、この措置が来月終了すると、学生ローンの債務者の多くが債務不履行に陥る可能性が高い。

返済遅延率

消費者信用調査会社トランスユニオンのリズ・パゲル上級副社長は「モラトリアムが終了すれば、債務不履行が報告され始めるため、この数字を注意深く見守ることになるだろう」と語った。

原題:Americans Face Credit Hit as Student Debt Goes Delinquent Again(抜粋)

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