(ブルームバーグ):米銀大手の中でも今年トップ級の株価上昇を演じたゴールドマン・サックス・グループは、投資家に注意信号を発信した。
デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は9日、英銀バークレイズが主催した会議で、ゴールドマンのトレーディング部門は前年比で10%減益の軌道にあると発言。消費者部門でも税引き前で4億ドル(約570億円)の損失を計上する見通しだという。同行は自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と提携したクレジットカード事業やセラーファイナンス事業から手を引き、消費者ビジネスを縮小している。
7-9月(第3四半期)のトレーディング部門について、アナリストらは6.6%の減益を予想していた。しかしソロモン氏はこの日、より大幅な減益の可能性を示唆。昨年同期の好業績と同水準を達成する困難を指摘したほか、8月などに業務環境が厳しくなったことを説明した。
ゴールドマンの株価は年初から27%上昇し、同業他社のほとんどを上回る値上がりを記録。主力の投資銀行業務が持ち直したほか、厳しい結果となった新興リテール事業を大胆に縮小したことが株価を押し上げている。
原題:Goldman Trading Set to Fall More Than Estimates With 10% Slide(抜粋)
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