県中小企業家同友会の女性経営者部会「碧の会」は4日、第36回輝く女性経営者のつどいを那覇市内のホテルで開いた。島根県で「どじょうすくい女将」として創業65年の老舗旅館を再建した小幡美香氏の経営理念を講演やグループワークで共有した。
小幡氏は結婚を機に旅館「竹葉(ちくよう)」の経営に携わるようになり、借金があることを知った。「最少労力で最大効果」を意識し、2003年当時では企業が取り組んでいなかったブログでの情報発信で集客を図った。
結婚前に金融機関に勤めていた人脈も駆使し経営は安定。旅館の魅力と地元の文化を発信しようと自ら宿泊客にどじょうすくいを披露するようになると多くのメディアに取り上げられ、しまね観光PR大使に就任した。
沖縄では父が経営する農園の干し柿の関連商品を販売するつながりにも触れながら「経営では縁を大切にしている。そして踊りに求められるスピード感、しなやかさ、笑顔は経営にも必要なこと」と語った。
(写図説明)グループワークの参加者と経営理念について語り合う小幡美香氏(右)=5日、那覇市のパシフィックホテル沖縄
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