コメ価格が高騰するなか、新米を少しでもお得に手に入れるにはどうすればいいでしょうか。
■狙い目の店舗で新米をお得に
3つの方法 この記事の写真みなさんは、スーパーなどで新米を見かけましたか。関東でも少しずつ新米の入荷が始まっているそうです。東京・杉並区の精米店では5キロ3150円(千葉県産)と、去年の1.7倍となっています。
どうにかならないのでしょうか。
コメの政策に詳しい日本総合研究所の三輪泰史チーフスペシャリストが、新米をお得に手に入れる3つの方法を教えてくれました。
狙い目の店舗 まずは狙い目の店舗です。三輪さんによると、コメ農家から直接仕入れをしているお店で買うのが良いとのことです。
コメは一般的に、生産者からJAや卸売業者が購入し、スーパーなどが仕入れをして店頭に並びます。ここで卸売業者などの手数料が上乗せされています。
一方、生産者から直接仕入れているお店もあります。中間業者への手数料がない分だけ、安く買うことができるのです。
この生産者から直接仕入れをしているお店は、道の駅や直売所です。近くにないという方もいるかもしれませんが、旅行がてら足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。生産者が直接新米を持ち込んでいるため、スーパーなどよりも安く買える可能性が高いということです。5キロあたり500円ほど安くなることもあるそうです。
■「おこめ券」なら確実に安く
確実に少しでも確実に少しでもお得になる方法です。三輪さんによれば、食材の購入に利用できる「おこめ券」を活用する手段もあるといいます。
おこめ券は1枚440円相当で、精米店やスーパー、ドラッグストアなどで好きなお米と引き換えることができます。有効期限はありません。
おこめ券を持っている人は、今が使い時かもしれませんが、これは家の中で探しましょうという話ではありません。三輪さんによると、おこめ券を金券ショップで買うと、新米が店頭価格よりもお得になるということです。
東京・新橋の金券ショップでは、1枚440円相当のおこめ券を430円で販売しています。おこめ券を10枚買うと、4400円相当の新米が4300円で購入でき、100円お得になります。小さい金額かもしれませんが、確実に安く買うことができます。
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時間はかかるが時間はかかるが負担が少ない方法も。ふるさと納税です。
ふるさと納税とは、気に入った自治体に寄付すると、お礼として地域の名産品などがもらえる仕組みです。コメの産地では、新米も返礼品の対象となります。手続きを行うことで、控除などが受けられ、実質負担は2000円となります。
寄付をしてから返礼品が届くまでに少し時間がかかりますが、急いでいない人はぜひ活用してください。
コメ不足の中、返礼品としてお米がちゃんと用意されているか不安に思う人もいるかもしれません。コメの産地の自治体に取材したところ、受付を停止している自治体も複数ありました。
その中で、日本有数の米どころである新潟県南魚沼市の担当者が実情を教えてくれました。担当者によると、先月から新米の申し込みが急増し、去年の約2倍になっているとのことです。今申し込めば、今年の10月後半には発送する予定だとしています。
生産コストの上昇を受けて、コシヒカリ5キロの寄付額が上がっており、去年は1万3000円だったものが、今年は1万4000円になっています。
三輪さんは「寄付額は市場価格を反映しており、今後さらに上がる可能性があるため、上がり切っていない今が狙い目」としています。
■コメがない時は何を食べる?
米の代わりに食べた主食は? コメがなかなか手に入らない中、街の人はどのような対策をしているのでしょうか。中には、災害用のパックご飯を食べている人もいました。
朝ごはんは「パンにする」(30代・40代)という人から、ラーメン(40代・50代)やスパゲティやそうめん(70代・80代)、「シリアル」(20代・50代)と幅広い答えになりました。なかには「1食分を代えたりしている」人も。地震のためにとっておいた災害用のパックご飯を食べている、と答えた50代もいました。
コメ不足を受けて、チラシ・買い物情報サービスのトクバイがアンケートを実施しました。「米の代わりに主食として食卓に登場する回数が増えた食材は何か」と聞きました。
1位:うどん
2位:パスタ
3位:そうめん
4位:パン
5位:そば
6位:中華麺
7位:特にない
8位:お好み焼き
9位:餅
10位:ビーフン
1位から3位まで麺類が独占する結果となりました。コメ不足ではありますが、こういった食材も楽しみながら、店頭に新米が並ぶのを待ちたいと思います。
(スーパーJチャンネル「なるほどハテナ」2024年9月5日放送)
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