農産物直売所でも続々と新米が入荷している。
「ひとめぼれ入荷しております。大玉の美味しいお米、どうぞご利用ください」

<直売所に新米が入荷>
福島県大玉村にある「あだたらの里直売所」では、8月下旬から新米の入荷が始まり、9月4日朝も開店直後からコメを求める買い物客の姿があった。
買い物客からは「お米買いづらかったので、直売所にも行ったんですけど、二本松の売ってなかったので」「もうどうこにもないの。新米が出るまでに間までに何か、だから餅食べたり、うどん食べたりしなきゃなんないのかなって思って」といった声があがった。

<一人5キロの購入制限>
休日には開店前に行列ができるほどで、例年であれば10日間をかけて販売する量が1日で売れ切れに。コメ不足の不安から多めに購入する客も見られることから、1人5キロの購入制限を設けている。

<買い溜めは品質劣化に>
あだたらの里直売所・矢吹吉信店長は「精米仕立てが一番お米の甘味旨味ありますので、あまり精米したものを何か月も置くと絶対美味しくなくなってしまうんですよ。
」と話す。矢吹店長が懸念しているのが、買い溜めによる品質の劣化。残暑の影響で一般家庭では、コメの適切な保存が例年以上に難しいという。

矢吹店長は「どうしても劣化、美味しくなくなる原因にもなりますので、食べる分だけ美味しいものを購入していただければと思っています」と話していた。

<コメ不足は順次解消>
このコメ不足について、坂本農林水産大臣は、今年のコメの生育が順調なことから、順次解消していくとしている。
一方、コメの流通価格の基準になる「概算金」…JAなどが生産者に渡す前払い金だが、全国的に2023年より2割から4割ほど高くなっている。
福島県では、6日に概算金が公表されるが、店頭に並ぶ新米の価格について、3日坂本大臣は、「平年よりも多少の割高感はあると思う」と話している。

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