「“いいね”を押すだけで稼げる」とうたうSNSや動画広告に注意です。

国民生活センターによりますと、「“いいね”を押すだけ」など簡単な作業で稼げるとうたった副業に関するトラブルの相談件数が、2024年度は前の年の同じ時期より247件増えて950件にのぼっています。

SNS広告で募集があり、友だち登録をすると、メッセージアプリで作業を紹介され、高額報酬をもらうための送金を要求されるケースなどがあるということです。

2020年度以降でみると、相談者の約8割が女性で、子育て中のスキマ時間にできる副業のニーズが高まっていることなどが背景にあるとしています。

「“いいね”を押すだけで稼げる」とうたう詐欺について、立石修解説委員長がスタジオで解説します。

最初に少額の報酬が支払われるため、最初は信じてしまいますが、「専用のアプリを買いなさい」「仕事に手違いがあったから違約金を払え」といったせりふでお金を取られていくため、注意が必要です。

このSNS副業詐欺は、2020年度は1341件だったのが、2023年には3694件と急増しています。

被害の相談に来る人の内訳は、20代が一番多く、45%となっています。

この詐欺は、「1分で稼げる副業」という甘いせりふで誘ってくるといいます。

世論調査によりますと、20代の約7割が「可能であれば副業したい」と答えています。

しかし、何らかの形で副業を認めている企業は39%、今後副業を認める予定がないと答えている企業が50%以上になっています。

今後、雇用の形態の在り方なども考えていく必要もあるかもしれません。

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