米沢市の栗子山で進む風力発電事業について、吉村知事はきょう(4日)、8月26日に示した「中止を含めた見直しを求める」とした知事意見を踏まえた対応をあらためて求めた。

米沢市の栗子山では、JR東日本エネルギー開発が高さ168メートルの大型風車を最大10基設置する計画を立て事業を進める一方、生息する国の天然記念物のイヌワシへの影響が懸念されている。

この計画について県は8月26日、環境影響評価の準備書に対する「知事意見」を経済産業省に提出した。
知事意見では、バードストライクの発生などイヌワシの生息に重大な影響を及ぼすおそれがあるとして、「事業の取り止めも含め抜本的な事業計画の見直し」を行うよう求めていて、吉村知事はきょうの会見で知事意見を尊重するようあらためて求めた。

(吉村知事)
「イヌワシの生息と生息環境保全の観点から、抜本的な事業計画の見直しを行うように知事意見を申し上げた。それに尽きる。それを踏まえた対応をしてほしい」

この問題をめぐっては、地元自治体の米沢市が「計画の白紙撤回」を事業者に申し入れている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。