“令和の米騒動“とも称される深刻なコメ不足だが、そうした中で、今期待されているのがこの秋に収穫される新米だ。新米の流通が始まれば、コメ不足は解消に向かうのだろうか。

“令和の米騒動“…深刻なコメ不足で価格高騰

横浜市のスーパーでは、「高いね、2割か3割ぐらい高くなってる」「やっぱり高くて手が出ない」と買い物客が米の購入に頭を悩ませていた。

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“令和の米騒動“とも称されるコメ不足は、2023年の猛暑による不作の影響や訪日外国人の急増によって、コメの需要が拡大したためとされている。

買い物客に話を聞くと、「(米が買えないので)パンをよく食べます。食パンと、あとは麺類」といったように、知恵を絞って何とか米不足に対応していた。

一方のお店側もコメの仕入れに力を入れており、食品バイヤーの久保田浩二さんは「3社と問屋さんと取引をしているので、定期的にお米の入荷がある状況だ」と話す。

しかし、このところの米の価格高騰には、全国のスーパーが頭を悩ませている。

生鮮スーパーたかもり 伊木英人副社長:
(2023年)去年のこの時期で、店の売価として1.4倍、4割増しくらいになっている。

農水省は7月に「コメの民間在庫量」が、前年比で41万トン少ない156万トンと、統計開始から、過去最少になったことを発表した。

秋の新米…コメ不足解消へ期待

多くのスーパーで、欠品が相次ぐ事態となっている。そうした中、期待されているのがこの秋、収穫される新米だ。

これからが収穫の本番となる新米の流通が始まれば、コメ不足は解消に向かうのだろうか。

農家の人は「何とも言えませんが、それなりに手応え的なものは感じているので、特別 不作になってしまうということはないのかなと」と話す。

一方で心配されているのが新米の店頭価格だ。大阪府の吉村知事は2日、次のような見通しを示した。

大阪府 吉村洋文知事:
新米の価格は高くなるだろうと想定した上で、備蓄米の放出の要望を出しました。お米の価格はこれから急騰すると思います。

大幅な値上がりを予想する声もある新米。3日、坂本農水相は、今後についてこう述べた。

坂本哲志農水相:
新米の価格については、この品薄状態でありますので、平年よりも多少の割高感はあるというふうに思っています。この米不足状態は、解消するだろうというふうに思っております。

令和のコメ騒動が収まるのは、いつになるのだろうか。
(「イット!」9月3日放送より)

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