(ブルームバーグ):3日午後の債券相場は先物が下げ幅を拡大し、長期金利は一時0.925%と8月6日以来の水準に上昇した。10年国債入札が軟調な結果となったことを受けて売りが優勢となっている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは入札結果が弱めとなった背景に、「利回り水準が低く物足りなかったことや、利回り曲線上でも割安感がなかったこと」があると指摘。5日に30年国債入札を控えて相場の上値は重くなると見込まれる一方、今週末に米雇用統計を控えるため、大きく売り込まれる展開にはなりづらいと述べた。
入札結果によると、最低落札価格は101円57銭と市場予想101円62銭を下回った。大きいと不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は9銭と、前回の50銭から縮小したが7月の2銭は上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.17倍と、前回2.98倍からは上昇したものの7月は下回った。
備考:10年利付国債の過去の入札結果(表)
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