(ブルームバーグ):ブラジル最高裁判所はイーロン・マスク氏が率いるX(旧ツイッター)に対し、国内での即時かつ完全なサービス停止を命じた。

フェイクニュースやヘイトスピーチとの闘いで陣頭指揮を執るデモラエス最高裁判事は、数カ月前からマスク氏と対立している。

マスク氏は偽情報を拡散していると非難された特定アカウントの削除を裁判所に命じられ、これへの抗議として今月すでにXのブラジル事務所を閉鎖している。これに対して最高裁は28日夜、24時間以内にブラジルでの法定代理人を指名しなければXのサービス提供を差し止めると警告していた。

Xの担当者にコメントを求めたが返信はない。判事の命令が執行されるまでにいくらか時間がかかっており、30日夜の時点でXはまだサービスを提供している。

ソーシャルメディアが選挙や政治に与える影響は、世界各国で民主主義を脅かしかねない問題となっている。2022年の大統領選挙を経たブラジルは、特に積極的な対応に乗り出している。

ブラジル最高裁のデモラエス判事(4月17日)

原題:Brazil Judge Bans X as Musk Challenges Top Court’s Orders (1)(抜粋)

(最高裁の命令について上昇を追加します)

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