日本時間の10日夜に発表されたアメリカの3月の消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べて3.5%上昇し、市場予想を0.1ポイント上回りました。
インフレ圧力の根強さが示されたことで、「アメリカの利下げ時期が遅れる」との見方が広がり、円相場は1ドル=152円の壁を一気に突き破ると、一時153円台を付け、およそ34年ぶりの円安水準になりました。
市場では「為替介入への警戒感」が一段と強まっていますが、専門家は次のように分析します。
ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏
「ここで介入をすると、日本政府の防衛ラインが152円だということが明らかになってしまうので、為替介入はもしかしたらもう少し先、154円とか155円まで、日本政府としては様子を見る可能性もあると思います」
日本時間11日朝、取引を終えたニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、前日より422ドル下落。日経平均先物も400円の大幅安となりました。
11日午前9時から始まる東京市場の動きについて、井出氏は次のように予想します。
井出氏
「大幅下落から始まると思うんですけれども、これはあくまで初期反応ですから。根本的な話でいえば、日本企業の業績は好調・持続が予想されていますので」
(「グッド!モーニング」2024年4月11日放送分より)
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