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 3月末に閉店し、建て替えなどを発表していた東京・五反田の大型商業ビルが9月の営業再開を発表しました。180度の方針転換に波紋が広がっています。

■延期の理由「建設費高騰が影響」

汐留のショールームに移転 この記事の写真 新井家具店 十河順一さん
「けさのニュースを見まして、びっくりしましたね」

 驚きを隠せないのは、今年1月まで東京の五反田TOCビルで家具店を営業していた十河さんです。現在は東京・汐留のショールームに移転しています。

十河さん
「この大きなマットに関しては4人とか6人で一気にみんなで持って、それを20台弱運ばないといけないわけですから」 TOCビル

 TOCビルは築50年以上が経ち、老朽化したため先月末に閉館。一時、200店舗以上あったお店はすべて撤退。閉店や移転を余儀なくされました。    

180度方針転換

 ところが閉館からわずか9日、運営会社テーオーシーは「ビルのメンテナンスを行ったうえで9月に営業を再開する」と発表しました。  

土壌検査

 10日、現地では再開に向けた土壌検査が行われていました。

70代
「うれしいというか…。なんか理由が分からないんですけど」
「(Q.理由が気になる?)それが一番」

 延期の理由、それは…。

株式会社テーオーシー公式リリースから
「昨今の建築費高騰及びビル賃貸市況に鑑み、より高収益化を目指し、計画の見直しを行うことといたしました」

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■汐留に新店舗を構えるも…TOCビルに戻れず

■汐留に新店舗を構えるも…TOCビルに戻れず

汐留移転と戻れない理由

 TOCビルで営業していた店舗は、戻ることはできるのでしょうか。汐留に新たに店を構えた十河さんは、費用が掛かりすぎてTOCビルには戻れないといいます。

十河さん
「移転するにあたって移転費用、こちらの契約金もありますので、それをなげうってまで、戻ってきてと言われても戻れないですね。すべて負担していただけるのであれば…」
「(Q.引っ越し費用は?)おおむね100万円ぐらいですね」
「再開がはやく分かっていれば、移動することはまずなかったと思いますので。正直なところ、本当は分かっていたんじゃないのって。それだったら、言ってくれたらよかったのにという思いはありますよね」 建て替え工事計画

 TOCは建て替え工事を2033年を目処に変更し、9年ほどは今のビルで営業を続けるということです。

(「グッド!モーニング」2024年4月11日放送分より)

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