NITE=製品評価技術基盤機構は、最新の実験映像を公開し、リコール製品の事故への注意を呼びかけた。
映像では、リコール対象製品のポータブル電源を充電し続けた結果、ポータブル電源から出火し周りの衣服などに燃え広がる様子が公開された。
2019年から2023年までの5年間で発生したリコール後の重大な製品事故は558件で、そのうち6割以上は製品が原因で起きた事故で、このうち411 件が火災事故だった。
いずれも、リコール後もリコール対象製品と気付かなかったり、気付いていてもそのまま使い続けてしまったりすることで事故が発生していて、毎年、重大製品事故の約1割がリコール後の重大な製品事故だという。
製品に起因する事故が多いワースト製品として、自転車(電動アシスト自転車含む)が128件で最も多く、次いでバッテリーが113件、電気暖房器具(電気ストーブ、電気ファンヒーターなど)が44件などとなっていて、エアコン、電気こんろ、パソコン(ノートパソコン、AC アダプター、ハードディスク含む)などが続く。
NITEは、リコール製品による重大製品事故を防ぐために気を付けるポイントとして
○製品購入時にユーザー登録可能な場合は、ユーザー登録をする
○テレビ、新聞、ラジオ、販売店の張り紙、ダイレクトメールなどのリコール情報を見逃さない○使用している製品がリコール対象ではないか、随時、最新の情報を確認する
○リコール対象製品と分かったら、不具合がなくても直ちに使用を中止し、リコールの案内に従って対応する
などを挙げている。
リコール対象製品をそのまま使い続けることは、製品が壊れるだけでなく甚大な被害につながるおそれがあり、中には死亡に至ったケースもあるとして、リコール情報が消費者に確実に届き把握し、製品の回収・改修・点検(継続利用の可否の確認)など適切な対処がされていれば、未然に防ぐことができた可能性が高い事故だとして最新の情報を確認するよう注意を呼びかけている。
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(2枚)鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。