宮城県水産技術総合センターに陸上での養殖に関する新たな研究施設が完成しました。環境の変化に対応した、新たな養殖技術の開発拠点として期待されています。

8月27日は県の漁業関係者などおよそ60人が完成を祝いました。施設は木造平屋で延べ床面積はおよそ1000平方メートル。魚を飼育するための水槽が27基設置されています。

県水産技術総合センター 庄子充広研究員
「こちら0.1%の海水で飼育しているギンザケになりまして、あちらの淡水の同じの水槽で飼育しているギンザケと比較して、どちらが成長早いか、そういったものを試験している」

この施設では、水を浄化しながら再利用し水温の調整がしやすい「閉鎖循環式」と呼ばれる方式を採用。県内の企業や漁業者への技術の普及を念頭に効率的な養殖技術の開発が期待されています。

県水産林政部 中村彰宏部長
「水揚げ量も変化しとれる魚も変わってきている中で、この陸上養殖施設を契機に宮城県として水産県・宮城を今後とも維持すべく取り組んでまいりたい」

施設では当面、ギンザケとイワナの飼育から始め、徐々に種類を拡大する方針です。

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