(ブルームバーグ):中国格安サイト「Temu(ティームー)」を運営するPDDホールディングスが発表した4-6月(第2四半期)決算は、売上高が市場予想を下回ったほか、成長が鈍化するとの見通しを示した。熾烈(しれつ)な競争の中で急成長を続けることの難しさが浮き彫りになった。

発表を受けて、米国株式市場に上場する同社の米国預託証券(ADR)は寄り前の取引で18%急落した。

売上高は971億元(約1兆9600億円)で、市場予想の1000億元に届かなかった。純利益は320億元、市場予想は275億元だった。

共同創業者で、会長兼共同最高経営責任者(CEO)の陳磊(チェン・レイ)氏は決算会見で、世界の電子商取引(eコマース)市場における競争が激化していると強調。出店業者への支援に向けた投資を拡大するため、収益性が損なわれると警告した。

陳氏は「競争はこの先も続き、さらなる激化が予想される」と指摘。「売上高の高い伸びは持続可能ではなく、収益性の低下傾向は不可避だ」と述べた。

Temuを巡っては7月、数百人の出品者がPDDのオフィス前に集まり、商品販売後に同社が科すペナルティーが不当だとして抗議活動を行った。

規制当局によるPDDへの監視も強まっている。欧州連合(EU)はネット通販上の安価な商品に対して輸入税の抜け穴をふさぐ措置の策定に取り組んでいると、ブルームバーグ・ニュースが報じた。

原題:Temu Owner PDD Plunges 18% After Revenue, Outlook Disappoint (1)(抜粋)

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