新たな交通手段となるのか。“空飛ぶクルマ”を開発する会社が、大阪メトロと業務提携を結びました。

 空飛ぶクルマの開発を手掛けるスカイドライブ社。国産で機体を開発するベンチャー企業で、来年の大阪・関西万博で空飛ぶクルマの運航を予定しています。

 そのスカイドライブ社と8月26日に業務提携を結んだのは大阪メトロ。2028年の森ノ宮新駅の開業に合わせて、大阪で空飛ぶクルマに有料で客を乗せる商用運航を目指します。スカイドライブ社が開発や製造を担い、大阪メトロが、まずは大阪市内に発着場所を整備する計画です。

 (大阪メトロ 河井英明社長)「地下は大量輸送を担う地下鉄の進化、地上は日常生活の足としての路線バス。空飛ぶクルマを加えることで地下・地上・空が一体となった、あらゆる移動ニーズに応える交通インフラの確立を目指しております」

 ただ、商用運航については今年6月、万博での実施には間に合わず断念し、客を乗せないデモフライトとする変更を余儀なくされたスカイドライブ社。量産に必要な「型式証明」については現在、国土交通省で審査中で、2026年以降に取得予定だということで、大阪メトロという新たなパートナーとタッグを組んで実用化への弾みをつけたい考えです。

 (スカイドライブ社 福澤知浩CEO)「(大阪メトロは)われわれのミッションと同じくモビリティ革命をけん引するということをすでに関西の場で行われている。日本の中でも一番進んでいると思う。(万博のデモフライトで)肉眼で多くの人に見ていただいて、数年後に実現するというイメージを膨らませてもらって、社会重要性が上がってくるとよいなと」

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