(ブルームバーグ):アバディーン・インベストメント・マネジメントは、イングランド銀行(英中央銀行)の利下げは市場が想定する以上の規模になるとの見方を強めている。
アバディーンの投資ディレクター、マット・エイミス氏はインタビューで、短期金融市場の英金融政策見通しは的外れだとして、欧州債や米国債より英国債を大幅にオーバーウエートにしていると語った。
スワップ取引動向によると、今後2年間の米連邦公開市場委員会(FOMC)と欧州中央銀行(ECB)の金利はそれぞれ3%と2%を若干上回る水準で落ち着くと想定されている。これに対し、英中銀は約3.5%だ。
英国の金利が欧州や米国と乖離(かいり)している背景として、エイミス氏は根強い英国のサービスインフレや労働市場の引き締まり、金融政策委員会(PMC)内での意見の相違に対する懸念を指摘。同氏は英国と欧米との軌道が大きく異なることはないと考えており、英中銀のターミナルレートは欧州や米国と近い水準になるとみている。
それでもなお、英国債は今年に入り、ドイツ債や米国債をアンダーパフォームしている。これがアバディーンにとっては買いの好機となっている。
エイミス氏は「FOMCやECBに対して、英中銀に対する織り込みは適切ではない」と述べた。
原題:Abrdn Wagers That Traders Are Pricing In Too Few BOE Rate Cuts
(抜粋)
--取材協力:Ruth Carson.
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