(ブルームバーグ):23日のニューヨーク外国為替市場で、円は対ドルで上げ幅を拡大。一時1.5%近く上昇し、1ドル=144円14銭を付けた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて、来月の利下げは確実との見方が強まった。

議長はワイオミング州ジャクソンホールで開かれているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、「政策を調整する時が来た。方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ、変動する見通し、そしてリスクバランスに左右される」と語った。

ブルームバーグのドル指数は1%下げ、1月以来の安値。週間ベースでは4週連続で下落する方向にあり、実際にそうなれば2023年4月以降で最長の下げ局面となる。

ジェフリーズのグローバル為替責任者、ブラッド・ベクテル氏は「9月は25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となる可能性が高い」と指摘した。

バークレイズの外為ストラテジスト、スカイラー・モンゴメリー・コニング氏は「パウエル議長の講演が市場の緩和シナリオを後押しし、ドルを圧迫している」と話した。

原題:Dollar Slumps 1% After Powell Touts Case for Interest-Rate Cuts、Treasuries Rally as Powell Locks in Bets on a September Rate Cut、Dollar Drops to 7-Month Low After Powell Speaks: Inside G-10(抜粋)

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