岡山県の玄関口JR岡山駅前にある地下街、「岡山一番街」があす(8月24日)、開業50年を迎えます。開業以来、一番街で働き続けてきた女性に開業当時の様子など話を聞きました。

岡山一番街は山陽新幹線岡山開業の翌年、1974年の8月24日にオープンしました。当時、中国・四国・九州地方では初めての本格的な地下ショッピングセンターとして話題になりました。

2023年時点の延べ床面積は約2万3300平方メートルで、このうち店舗面積は8160平方メートル、79店舗が出店していて、2022年の売上高は約73億円ということです。(路面電車駅前広場乗り入れ工事の影響で面積・店舗数は現在と異なります)

開業当時から岡山一番街に出店している呉服店「きもののやまと さんすて岡山店」(路面電車駅前広場乗り入れ工事に伴い、8月にさんすて岡山に移転)に勤務する川田桂子さん(70)は2024年で勤続50年です。

川田さんは岡山一番街の開業と同時にオープンした店のオープニングスタッフとして入社しました。「岡山では初めての地下商店街であかぬけた店、個性的な店が多かった」と開業当時を振り返ります。

50年前の岡山一番街のオープン日には、午前中だけで6万人が訪れたとの記録が残っていますが、川田さんの店にもお客さんがひっきりなしに訪れる状態で、接客が切れることがないくらいの賑わいだったと話します。

時代が昭和・平成・令和と移り変わる中、50年間営業を続けた店は6店舗でテナントも入れ替わりました。また、新型コロナ禍の緊急事態宣言中には岡山一番街は川田さんの店も含めて全店休業に追い込まれるなど、苦しい時もありました。

そんな困難も乗り越えて、いまでは親子3代でつながるお客さんもいるという川田さん。「ここに来たら何かときめく。楽しい提案ができるまちであってほしい」と将来に期待を寄せています。

岡山一番街では12月31日まで開業当時の1970年代の懐かしの音楽を館内で放送しているほか、9月19日からは各ショップで50周年記念限定商品を販売するイベントなどを予定しています。

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