7月の記録的な大雨で大きな被害があった酒田の特産・刈屋梨。出荷の時期を迎えたが、大雨で泥を被った梨の販売は行わず、出荷量は去年に比べ約9000ケース減少する見通し。

「刈屋梨」は酒田市の刈屋地区で明治時代から生産されている特産の和梨で、土壌の豊かさに加え、日本海から吹く西風で効率よく日光が当たり、甘く育つと言われている。
酒田市できょう目揃え会が行われ、JAの担当者が規格外を除き色や形で3段階の品質に分けることなどを説明し、生産者がキズの有無や色づきなどを丁寧に確認していた。

7月の記録的な大雨で刈屋梨の畑は浸水したり木が流されたりして、園地全体の約3割に大きな被害があった。このため今年の出荷量は去年より約9000ケース少ない2万900ケース、約105トンを見込んでいる。

(刈屋梨出荷組合・佐藤尚人組合長)
「果実まで水に浸ったものは泥がついたりしたので、そういうものは衛生的な面を考え、共選では取り扱わない(販売しない)。いつも通りおいしい梨に出来上がっているので安心して購入いただければうれしい」

刈屋梨の出荷はあすから始まり、品種構成は幸水が8割・豊水が2割で、全体の8割が県内に出荷されるという。

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