昭和から平成にかけて福島交通飯坂線で使用されていた車両。約30年ぶりにこのデザインを再現した車両が復活、飯坂線の開業100周年を盛り上げている。

赤とアイボリーのレトロなデザイン。
開業100周年を記念して4月13日から運行が始まった特別列車だ。
初日には福島市の福島駅のホームでセレモニーが行われ、鉄道ファンなどが懐かしの車両を迎え入れた。
子どもは「色とかがかっこよかったです」と話し、子ども連れの男性は「色のデザインが懐かしい感じの色だったので、非常に昔見てたのといいなと思いました」と話す。
福島交通鉄道部・三浦賢一部長は「昔から飯坂線の電車をご利用頂いているお客様かなりいらっしゃいますので、そういった方々にですね、昔のレトロな気分を味わっていただきたい」と話す。

福島駅と飯坂温泉駅を結び、「いい電」の愛称で親しまれる福島交通飯坂線。
1924年4月13日の開業以来、沿線の通勤や通学、観光などで欠かせない「地域の足」として利用されてきた。

その開業100周年を飯坂線の職員として特別な思いで迎えた男性がいる。
「すごく嬉しい感無量な気持でいっぱい」と話す佐藤響希さん。小さなころから飯坂線の大ファン。旧型車両のラストランを見守るなどこれまでに数々の名場面をカメラにおさめてきた。
中学生のころは「(将来の夢は?)福島交通飯坂線の運転手になることです」と答えていた佐藤さん。3年前にその夢を叶えた。強く意識するようになったのは飯坂線の未来だ。
佐藤さんは「会社入ってお客様と接しているうちに、この公共交通を支えているなって実感はありましたね。なので福島の欠かせない足だというのを繋いで、次の100年に繋げていきたいなと考えてます」と話す。

到着メロディーも100周年バージョンに変わった飯坂線。地域に愛される鉄道としてこれからも沿線を盛り上げていく。

福島交通は、4月21日まで抽選で飯坂温泉の宿泊クーポン券などが当たるキャンペーンを展開し、飯坂線の開業100周年を盛り上げることにしている。

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