愛媛の最低賃金を巡って愛媛労働局に19日、県内の最低の時給を今より59円引き上げ、956円にする意見が審議会から申し立てられました。適用されれば引き上げ幅は過去最大です。

最低賃金は労働者へ最低限支払わなければならない賃金。都道府県ごとに決められています。愛媛労働局の審議会は松山市で会合を開き、愛媛の最低の時給を59円引き上げ、956円にするよう意見をまとめ愛媛労働局に申し立てました。

引き上げ額の「59円」は国の審議会が示した目安より9円高く、申し立て通り引き上げられれば900円台は初めて。最低賃金が時給で示されるようになった2002年以降、最も高い引き上げになります。

審議会は金利上昇などを背景に、主に中四国の地域間の格差の解消などを見据えたということです。

審議会・森本明宏会長:
「中小事業者のみなさんへの後押しも踏まえながら、最低賃金の引き上げが経済の好循環につながっていくことを望んでおります」

この改定は異議申し立てを受け付けたあと、異論がなければ10月13日から適用される見通しです。

愛媛は去年10月にも最低の時給を、当時で過去最大となる44円を引き上げ897円に。全国40位タイになっていました。

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