(ブルームバーグ):米実業家イーロン・マスク氏がオーナーとなっているX(旧ツイッター)は17日、ブラジルでの事業を閉鎖すると発表した。同国でXのサービスは引き続き利用できる。
世界一の富豪であるマスク氏は、中南米一の経済大国ブラジルで、フェイクニュースやヘイトスピーチと闘う先頭に立つブラジルのデモラエス最高裁判事と対立。そうした中でのブラジル事業閉鎖となった。
Xのグローバル・ガバメント・アフェアーズ部門は、「デモラエス判事はブラジルにいるわれわれの法定代理人に対し、検閲命令に従わなければ逮捕すると脅した。判事は秘密命令でこのようなことを行い、われわれはそうした行動をここで明らかにする」と投稿した。
ブラジル連邦最高裁の報道担当はコメントを控えた。ブルームバーグがXに問い合わせすると、応答は自動返信だけだった。マスク氏は別の投稿で、ブラジルオフィス閉鎖は「難しい」決定だったと説明した。
Xのブラジルでの事業規模は不明。データ会社センサータワーによると、同国でのXアクティブユーザー数は、1-3月(第1四半期)時点で約2000万人と、前年から約15%減少している。
原題:Musk Vows to Close X’s Brazil Operations, Will Maintain Service(抜粋)
--取材協力:Daniel Carvalho、Alicia Diaz、Andrew Rosati.
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