(ブルームバーグ):米コーヒーチェーン大手スターバックスは13日、ブライアン・ニコル氏が会長兼最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。同氏は外食大手チポトレ・メキシカン・グリルのCEOを務めてきた。

スターバックスのラクスマン・ナラシムハン現CEOは即時、CEOおよび取締役を退任する。ニコル氏の就任は9月9日付となり、それまでの暫定CEOはレイチェル・ルジェリ最高財務責任者(CFO)が務める。

突然のトップ交代の前には、アクティビスト(物言う投資家)のエリオット・インベストメント・マネジメントとスターボード・バリューがスタバ株を取得したと報じられていた。スタバ株は年初来(12日終値時点)で20%下落していたが、発表を受けて13日には一時22%上昇した。

スタバの取締役会を率いるメロディ・ホブソン会長は13日、CNBCとのインタビューで、同社経営陣についての話し合いは数カ月前から行っていたとし、エリオットの影響力については大きくないと示唆。「時には厳しい決断を下さなければならず、そうした厳しい決断こそが正しい」とし、「それは必ずしも外部の力によるものではない」と語った。

スタバの元CEOで現在も6番目の大株主であるハワード・シュルツ氏も、ニコル氏のCEO就任を支持している。ホブソン氏によると、今回の人事を1週間前に伝えると、「それはホームランだ」とシュルツ氏は語ったという。

ニコル氏は2018年にCEOとしてチポトレに入り、20年には会長にも就いた。チポトレは過去数四半期にわたって競合他社をしのぐ業績をあげており、株価は年初来(12日終値時点)で20%余り上昇していた。13日は一時13%を超える下落。

チポトレの発表文によると、スコット・ボートライト最高執行責任者(COO)が当面は暫定CEOを務めるという。

原題:Starbucks Ousts CEO, Taps Chipotle’s Niccol as Boss (Correct)(抜粋)

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